総務省:アナログ放送の空き周波数、携帯などに割り当て 毎日新聞

http://mainichi.jp/select/biz/news/20071115k0000m020106000c.html
総務省:アナログ放送の空き周波数、携帯などに割り当て 毎日新聞

いわゆるテレビ放送における「地上波デジタル」と「地上波アナログ」をめぐるトピックです。
世間では地上波デジタル放送へ本格移行・・・つまり現在のアナログ放送が終わるのが2011年に迫る中で、各業界でやいのやいのとしておりますね。

地上波デジタルの利点としてはデータ放送を活用できたり、よりキレイな映像で見ることができたりするようになるということで、消費者にとって良いものだと謳われています。
また経済面でも新たなテレビの買い替えにともなう経済効果や、データ放送を利用したショッピングによる販路の新設、また新たな広告モデルの創設など・・・テレビという大きなマス媒体をめぐって小さなビッグバンのようなものが起こると予想されています。

逆に、アナログ放送にしか対応しない従来のテレビ・・・その数およそ数千万台が一斉にゴミになるという懸念も少なくありません。
その再利用や活用法について、総務省をはじめ業界が盛んに議論を行いアウトプットしている様子は見たことがありません。
また、データ放送が相互に情報の伝達を可能にするということから、秘密裏に視聴データがデータベース化されて、個人単位で嗜好性などが判明してしまうのではないか?という心配の声も聞こえてきます。

そんな中、とりあえず総務省が発表しているのは「電波」というまずは形の見えない資産に対する対応案です。
アナログ放送はよっぽどの電波障害がある場所やへき地でなければ受信することが可能です。
今回の毎日新聞の記事のタイトルには携帯電話のことが書いてあり、実際の議論もそちらの方へ向かいつつあるということです。

何せ携帯電話を持つ人の数は年々増加しており、かくいう僕も2台を使い分けています。
そして、電話の数が増えれば電波も込み合っておりまして、みなさんも体験したことがあるかもしれませんがお正月の年賀状メールや年越し電話などってつながりづらくなりますよね?

その携帯電話をつなげやすくしたり、通話品質を上げたり・・・そういったことに利用されるということです。

いずれにせよ、僕の最大の関心事は大量のアナログ用テレビの行き先だったりするわけですが。