「ブログが面白い」というより、やっぱり「人間が面白い」んですよ

「ブログが面白い」というより、やっぱり「人間が面白い」んですよ


■ブログを巡ったある論争


  いつのまにか日本のブログは「なんだかつまらない」ものに
  成り下がっているように見受けられます。


という発言があった近江商人JINBLOGをめぐって、さまざまな論争が起こりました。
ちょっと旬を外してしまった感がありますが。


<読ませていただいたブログ>


 非公式ウェブシャーク社長日記
 近江商人JIN君のブログが話題になってる。
 http://blog.webshark.co.jp/informal/?p=21


 dh memoranda
 ブログは本当におもしろい
 http://uva.jp/dh/mt/archives/005112.html


 みたいもん!
 日本のブログは「なんだかつまらない」ものに成り下がったんですか?
 http://mitaimon.cocolog-nifty.com/blog/2007/11/rtc.html


 Modern Syntax
 「つまんない」って記事がおもしろかったりするブログ
 http://www.aivy.co.jp/BLOG_TEST/nagasawa/b/2007/11/post_56.html


まあ、賛否両論・・・の「否」がちょっと多かったですかね。
言葉って難しいですよね、選ばないと真っ黒に焦げついて帰ってきます。
僕も割りと言葉の選択や伝え方を間違う性質でして、意図とは別にとられてしまうことがあります。


ということで、近江商人JIN氏もこの反応にはすべからく焦ってしまいました。


 近江商人JINBLOG

 
 RTC Vol.28の告知
 http://ceonews.jp/archives/2007/11/rtc_vol28.html


 不祥事のお詫びと、ブログ発言自粛の撤回について
 http://ceonews.jp/archives/2007/11/post_272.html


「ブログ自粛します」→「自粛撤回します」
と、ちょっと迷走をしてしまいました。

わかります、大いにわかります。手に取るようにわかります。
僕もこのクチですから。


そういうことを言いたかったんじゃないのに、そういう風にとられちゃったら、なにを言ってもいいわけになっちゃう・・・みたいなドツボスパイラル。


まあ今はもうそのトピックを外れた記事に戻っており、一応落ち着きましたねということなんです。よかった。


■「人間」っておもしろい


で、本題。



いろんな議論は出ましたけども、


 ブログはおもしろい
 ブログというシステムがおもしろい
 ブログはおもしろかった
 ブログはおもしろくなれる


などなど。


僕はブログが好きなので、言わせてください。



 人間がおもしろいんですよ。



テキストサイトの黎明期の話を出していた方もいました。
ろじぱらとか侍魂とかね。


そう考えたら尚更やっぱり、形がおもしろさを決めるんじゃないと。


じゃあ何故「ブログ」なのかというと、それは誰でも参加しやすくて、しかもコミュニケーションがとりやすいからだと思うんですね。


難しい知識がいらないし、HTMLタグを理解する必要もない(ブログシステムによってはという)。

サーバを借りて、FFFTPをダウンロードして、FTPを設定して、HPビルダー買って・・・そういった手間が全くないから、人が入りやすいんだと。


で、いろんな人がいるから面白くなるんだと。

そう思うわけです。

道具はあくまで道具。

本質は「人」なんですよ。


■「人間」と向き合える環境がもたらしてくれたもの


僕は高校のとき、寮生活でした。

今では日本でも珍しい、100人ベッドの寮です。

2段ベッドがずら〜っと並んでいるんです。


そんな寮生活ってなると、なんせ何もない。

ゲームもない。テレビもない。楽器だって自由に弾けない。

何したらいいんだ!って思ってたんです。


でも、入学前に先輩から聞いた話。

「人間と対峙して話をするのが何よりも面白いんだよ」と。


で、それがわかったのが卒業してからでした。

あっという間に高校生活は過ぎていって、気付いたら終わってました。

思い返してみると、人間と対峙すると面白いこともいっぱいありましたが、時には腹の立つこともあったりしたんですよ。


それも全てひっくるめて飽きなくって、覚えているのは


 深夜に意味のわからんボケ合いのクイズを行ったり・・・
 プライドをかけて真剣に麻雀をやったり・・・
 答えの出ない議論を喧々諤々として、夜を明かしたり・・・


ゲーセンも行ったけど、ゲームの内容なんか全然覚えてません。

一緒に行った友達の奇行は覚えてますけどね。


ああ、人間が面白いってそういうことなんだなあ・・・って理解しました。


■ツールとしてのブログ、本体は人の思い


ブログというのはそういったエキサイティングな人との関わりを助けるためのツールでしかないわけで、それそのものに面白さを感じるか?というのは、ゼロではないけどゼロに近いと思うのです。


だから、とにかくブログをやったら面白いよ、というのは僕らみたいなブログ屋さんのベタな誘い文句です(笑)'''WEB2.0'''(笑)


ほんとは、人とつながるのが楽しいんですよ。

人の文をみて、自分はこうだなあって思って記事書いて。

そしたら仲良くなっちゃったりして。


自分の知識はすごいと思うんだけどな〜と思えば、ブログで発信しましょう。

昔にくらべて、自分の文章や成果を人に見せるハードルはとっても下がりました。

誰にでも、認められるチャンスがある。


まずは何でもいいので、普段考えてることを書いてみましょうよ。
そうしたら、誰かが見てくれる。
それが友達だけでもいいじゃないですか。


1人でも2人でも見てくれたら、それだけで僕は続けられると思いますし。


普段は事務局ブログにあるまじき過疎度のここから、ちょっと長文をば失礼いたしました。
ブログに生きるものとしては、一言言いたかったんですわ。


※もともとエコナコト運営事務局ブログに載せてたエントリーです