例のチェーンメールに思うこと

昨日は毎週楽しみにしている4・4実行委員会・・・でしたが、仕事がなかなかお片づけできずに、18:00〜21:00のMTGなのに結局到着は20:00。


(ノ∀`)アチャー


でも先日のエントリーに書き連ねたような会議進行のお話を踏まえたうえで、ホワイトボードを用いてMTGの内容をファシリテートしてきました。(自分の中では「つもり」)


意識しだしたばかりのファシリテーション・・・うまくできるようになって、素敵なモチベーションを持った人たちのために役立ちたいです。


で、その後に残ったメンバーで「ウメ子の家」っつーDining Barに行ったんです。まあDining Barと気取ってみても、要は居酒屋なんですけど。でも、すごいオシャレでキレイなお店でした。


ここなら女子を連れてきても全然問題ないね。


それはともかく、そこで和気藹々と3・9講演会(別エントリー)のお話し合いをしてて、終わってやれやれっつースーパー和みタイムのときに3名ほどの携帯にメール着信が。


送信者は違えど、同じ内容のメール。


何やらこの人の先輩の友達の子どもが白血病で、RHマイナスB型の輸血が必要だと。その子は東京にいるんだけれども、とにかくRHマイナスB型の人は輸血センターに行ってくれろと。


最後に、連絡先として携帯電話の番号が記載されていました。


ほほう、どういうことだろう?なんていう名前なんだろう?どうすれば届けられるんだろう?そもそもの輸血センターにおいて、名指し
で誰かに輸血するなんてできるんだろうか?


そんなことをやいのやいのと話し合っていたところ、すぐさま1人の携帯にお詫びのメールが。


さっきのはチェーンメールでした。ごめんなさい。


ΩΩΩ<な・・・なんだってー!!


というわけで、この内容に関しては虚偽の内容だったようです。
善意のつもりで行ったことが、完全に「チェーンメール」といわれる忌むべき行為だと断罪されたときの虚無感。きっとチェーンメールを送ってしまった人は、今頃やりばのない気持ちを抱えていることでしょう。


でも、よくある話なんです。「善意」が迷走するなんていうことは。


そして、そっからひょんな話になりました。「自分のこどもが実際にRHマイナスB型で白血病患者だったらどうだろうか?」という話です。


おそらく親は冷静さを失うかもしれない、チェーンメールでも何でもいい、頼りたい・・・と思うかもしれません。事実、このチェーンメールを見たときに「あっ、うちのこどもも白血病なんだ・・・っ!こういう風によびかけたらいいんだ!」と思ってしまった人もいるかもしれないのです。


そして、それがエスカレートすると、いわゆる「2歳の子が心臓移植をするためにアメリカへ渡らなければなりません。そのためには○億円ものお金が必要です。ぜひ善意のみなさん、寄付をお願いします!!」という話になってくるんじゃないかと。


でも、果たして人の心臓をいただき、体中がチューブでいっぱいになり、とってもつらい思いをかけて、そしてギャンブルのような確立の心臓移植に成功したとしても何年も生きられるかわからない、そんな手術・そんな「善意」にどんな意味があるだろう?


そんな話になったのです。


親は絶対に「奇跡」を信じたい。死んでしまったら起こりようのない「奇跡」も、生きている限りは起こりうるから。


とはいえ、それは子どもが望んでいることなのか?


そこで僕は、冷酷だといわれるのを承知で、あえて言いたい。


莫大な費用・甚大な精神的負担をかけてまで、延命治療をすることは不自然ではないだろうか?その子は短い生を選んで生まれてきたんだから、その「意味」を愛情を持ってしっかりと受け止めてあげるのが親の役割なんじゃないか。そして、その子がくれたいのちのバトンをたくすために、新たないのちを2人で紡いでいくべきなんじゃないか、と。


その子のいのちを受け止めずに、生や死を冒涜するかのように生きながらえさせる・・・ただただ、子どもの死が受け止められないという動機だけで生きながらえさせるのは、僕は善いことだとは思えません。




あなたを大人になるまで育てられなくて、とても残念。


でも、あなたのことは心から愛してる。


生まれてきてくれて、本当にありがとう。




人の生涯は流れ星のように一瞬で、そこに「長い」「短い」というひとはいません。でも、その一瞬の流れ星に人々は祈りを、願いをささげます。あるいは、自分たちのいのちの儚さと流れ星を同一視しているのかもしれません。


そして、今一度自分に問うてみた。

「お前の子どもが短い命だと知ったなら、どうする?」


チェーンメールで昭和大に電話殺到「3歳の子ども助けて」

 病気の子どもに輸血が必要だという作り話の「チェーンメール」が21日から携帯電話などで流され、入院先と名指しされた昭和大学病院(東京都品川区)に100件以上の問い合わせが相次いでいる。

 メールは「知人の3歳の子が白血病で、昭和大に入院している。手術が受けられない状態で、誰かRHマイナスB型の方いませんか」という内容。連絡先の携帯番号まで記され、知人に回すように呼びかけている。ただ、携帯番号は現在、使われていない。

 同院の担当者によると「病院に行けば血液を提供できるのか」「本当に入院しているのか」などの問い合わせが21日から相次いでいる。多い時で1時間に10件以上の電話が鳴り、業務に支障がでているという。同院はホームページで、メールの内容を否定し、「当院と一切関係がございません」と説明している。